こんにちは、Kokage(こかげ)です。
皆さんは読書の習慣はありますか?
僕は社会人2年目の時に出会った先輩が凄まじい読書家で、何か相談をしに行くたびにオススメの本を教えてもらうという働き方をしていました。
当時はまだ若かったのでピンときていませんでしたが、本から学べることは有益なことが多く、今でも何か悩んだときや、新しいプロジェクトを任されたとき、他に良い方法がないのかを探るときなど、積極的に本と向き合っています。
これまでの経験上、ただ漠然と本を読むよりも、明確な目的を持って血肉にしながら読む方が圧倒的に効率的です。
とは言っても、特に読書習慣のない方だと、そもそも何を読めばいいのかもわからないと思うので、これまで読んできた本の中から、今回は社会人1年目の方を想定して、いくつかご紹介したいと思います。
また今回はあえて、3選ということで数を絞っています。7選とか10選とか出されても消化できないと思うので、まずは3冊読むところから始めてみましょう。
読書自体にはコツも存在しますが、そのご紹介はまた折を見て。
こんな方におすすめ
- 社会人1年目の人
- 社会人になったものの、読書習慣が全くない人
- いきなり難しい本は読みたくないという人
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
まず、元USJでCMOを務めていた森岡毅さんの本です。
この本は、マーケッターの入門本としてよく紹介されることもあり、マーケティングとは?戦略とは?といった内容がUSJの再建ストーリーと共に書かれています。
目的を達成するための必要条件を整理し、どこに資源を集中させるか?を明確にする。その上で、より具体的な戦術を生み出していく…そのような戦略的フレームワークが本の中では紹介されています。
ただ今回紹介した意図としては、森岡さんの仕事への向き合い方をぜひ社会人1年目のタイミングで学んで欲しいからです。
上記のフレームワークで、目的〜戦略までを明確にしたあと、戦術のアイデアを生み出すために、とにかく森岡さんは考え続けています。
現場に足を運んだり、インプットを増やしながら、とことん考え抜いてアイデアを生み出していく姿は、(仮に目的〜戦略までの設定がまだ稚拙でも)真似できる部分なのではないでしょうか。
ひとこと
森岡さんの著書は他にも人気があるものが多く、「確率思考の戦略論」は僕も定期的に読み返しています。そちらは、社会人1年目の方には少し難しい内容かもしれません。
マーケット感覚を身につけよう
お次は、ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』です。
このマーケット感覚とは、価値を認識する能力のことを指しています。この能力の有無で、同じものや環境でも「全く価値のないもの」に見えたり、「とても価値のあるもの」に見えることを、この本では指摘しています。
この本では、そんなマーケット感覚の理解から、実際にマーケット感覚を身につけるための具体的な方法論までをカバーしています。
一見、こちらもマーケッター向けっぽいのですが、誰にでも応用の効く内容なのでご紹介しました。
社会人1年目なんて、覚えることだらけですぐには役に立てないと思うかもですが、例えばTikTokを使って何かプロモーションをしよう!というシーンがあった場合。
上司よりも社会人1年目世代の方が普段TikTokを触っている分、詳しかったりするので、(感覚的でもいいので)臆せず意見を交えた方がプロモーションの精度が上がったりします。
「TikTokなんて同世代はみんな触ってるし、他にも詳しい子はいるけど」…なんて思うかもしれないですが、そのチームにおいては貴重な感覚の持ち主として役に立つ存在になれたりするわけです。
こういう、自分的にはそんなに価値があると思わないけど、マーケット的な価値があることに気づくということは普段の仕事でも、転職時でも、副業を始める時もすごく大事な能力なので、すぐ身につけられないまでも、意識しておくことは重要だと思います。
ひとこと
このマーケット感覚はメルカリをやると分かりやすい気がします。実家の掃除を手伝ったとき、不要だった新品未使用のカセットテープをいくつか出品したのですが、いずれも数秒で買い手がつき、このカセットテープには(自分には分からなかったけど)そんな価値があるのかと気づきました。
一生使える見やすい資料のデザイン入門
最後は、資料作成(主にパワーポイントやGoogleスライド)に関する本です。
大前提として、社内向けの資料はそこまで時間をかけて綺麗に作る必要はないと思っています。要点を抑えて相手に伝えて、業務やプロジェクトなどを円滑に進めることが目的なので、資料の綺麗さにいつまでも時間をかけるのは少し違うのかなと。
もちろん、コンペなど社外の人に提案する資料は細部まで作り込んだ方が良いケースもあると思いますが。
ただ過去の経験上、資料が汚い人は技術的な面で劣っているというよりも、そもそも頭の中の要点整理ができていないケースが多いです。
そこでちょっと逆説的ですが、見やすい資料の作り方を学ぶことで、相手に伝えるための頭の整理の方法を学ぶというアプローチで、今回この本を紹介しました。
見やすい資料を作れる人は、色使いやフォント云々以前に、「何を伝えたいかが明確」「資料のどこを見せたいかが明確」「話の流れが明確」という要素を兼ね備えています。
上記の要素をちゃんと持っているからこそ、1スライドの主張が1つに絞られていたり、グラフの見せたい部分に工夫がされていたり、だらだら話をせず結論ファーストで話が展開されていったりするわけです。
社会人1年目だと資料ひとつ作るのも大変だと思いますが、この本はすぐ実戦で使える有益なものばかりなので、資料の作り方と並行して、頭の中の整理の仕方を学んでいってほしいです。
ひとこと
あくまで資料を作ることが目的ではなく、相手に伝えること(さらにはアクションを促すこと)が目的なので、どんなに忙しくてもそこは忘れないでくださいね!
終わりに
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
社会人1年目の自分を思い返してみると、たいして勉強もせずロジカルさもない、でも全力出すのも恥ずかしいというイケてない1年目でした笑
社会人2年目あたりからロジカルシンキングというものに触れ、専門領域でマーケティングというものを少しずつ学んでいき、今に至っています。
まだまだ課題の多い社会人ですが、いまでも毎日読書をしながら、学んだことを実務で生かしています。
ぜひ自分への投資として、社会人1年目から読書の習慣を身に着けることをおすすめします!